四国山岳紀行 No147-980604 伊予富士(いよふじ) 1756m △3(伊予富士)
                      愛媛県西条市/高知県いの町 地図 日ノ浦(南西)  山岳紀行トップヘ


         国道北側から見た伊予富士                   縦走路西側からの伊予富士

伊予富士1756m は愛媛県西条市と高知県いの町の境にあり、その名からして富士とは縁遠い形をしているが、頂上からは360 度の富士という名にふさわしい眺望である。この山の登山口は瓶ヶ森林道がついてからは、1時間ほどで登れるようになったが、やはり登山の醍醐味を味わうならば、桑瀬峠からのコースが良いようである。国道194号線の旧寒風山トンネルを、高知県側に抜けた所が登山口となっているが、今回はそこから瓶ヶ森林道に入り、約20分程で林道途中にある登山口に着く。ここは伊予富士への最短コースである。


                        尾根筋に咲くドウダンツツジ

沢の横の足場の悪い岩場を登って行くと、すぐ清水の流れる水場があって、この沢を跨いで登山道は東西に延びている。この道は伊予富士の東のコルから来たトラバース道で、笹原の中を東黒森とのコルまで延びており、稜線道と合流している。西へ沢を渡って進んで行くと、最初は崩壊部分があって歩きにくい箇所があるが、後は稜線のコルまで笹原の中の登りとなる。ゆっくり歩いて稜線まで25分程度、東黒森とのコルに出る。


                        ツクバネウツギとカエデの花

稜線から東に折り返して南に開ける山岳展望を楽しみながら、快適な尾根の縦走路を進んで行く。目指す伊予富士が眼前に段々と近ずいて来る。北側の尾根筋に少し立ち入ってみるとこの時節、黄色いラッパ型の花を着けたツクバネウツギ、小さいスズランのような花をぶら下げたドウダンツツジ、また赤いトンボのような羽根型の花を着けたカエデが目に付く。



                       頂上から西側の眺望 奥に石鎚山

尾根に出て30分足らずで道は南に回りこむと伊予富士の頂上は近い。振り返れば眼前に笹原が広がり、その中を一筋の縦走路が延びている。今歩いて来たコースが眼下に収まる。白いガスが湧いては消えて行く。息をはずましながら登り切るとそこは伊予富士の頂上、360 度の大展望が開ける。眼前には東黒森、西黒森、瓶ヶ森と続き、その向こうに石鎚山が聳える。



                         頂上から東側の眺望

その南には筒上山から手箱山にかけての山塊が連なる。更に遠く四国西部の山並みが霞む。南に目を移すと高知県中央部の山並が幾重にも重なり、太平洋へと続く。東側は桑瀬峠から続く縦走路の向こうに、鷹ノ巣山、寒風山、笹ヶ峰、チチ山、冠山、平家平と何処までも山並が続く。北の眼下には西条市の街並み、瀬戸内海燧灘が眼下に霞む。。まさに富士という名にふさわしい大展望だ。それらの眺望は瞬く間にガスに消されては現れる。そんな大展望に後ろ髪を惹かれる思いで、伊予富士の山頂を後にした。

《コースタイム》 登山口 25分→稜線コル 30分→頂上 25分→ 稜線コル20分→登山口 
          歩行時間 1 時間40分  難易度 1A345
          駐車場 登山口 路肩に4〜5台 登山道 よく踏まれている
ページの最初に戻る