四国山岳紀行 No145-980522 瓶ヶ森(かめがもり) 1897m △2(亀ヶ森)
                     愛媛県西条市/高知県いの町 地図 瓶ヶ森(南東)  山岳紀行トップヘ


         石鎚山から見た瓶ヶ森                     岩黒山から見た瓶ヶ森(左ピーク)

瓶ヶ森1897m は石鎚山の東側に位置し、男性的な岩峰の石鎚山とは対照的に、氷見二千石原を配したなだらかな女性的な山で、また石鎚山のビューポイントでもある。今回はミツバツツジの咲く季節にこの山のビューポイントを探りに登ってみた。登山口は東側の西黒森とのコルから登って行く。



          東側に続く脊梁の山々                     瓶ヶ森男山  奥に筒上手箱山

登り口には青石に刻まれた吉野川源流碑が建っている。その横をよじ登ると縦走路の鞍部に出る。コースを左にとり笹の中のじぐざぐを繰り返しながら高度を稼いで行く。西黒森の大きな山塊が段々と低くなっていく。その南側の山肌を削り取って付けられた瓶ヶ森林道が東に延々と続いている。南側は深く落ち込んだ谷を隔てて、高知県の山々が折り重なり太平洋まで続く。



           東に続く脊梁の山々                         西に聳える石鎚山

幾つかじぐざぐを繰り返すと笹原が権木帯に変わり、その中を登りつめると再び笹原に変わる。ここまで登ると一段と高度が上がって岩の間にコメツツジなどが見られるようになる。振り返ると西黒森が低くなってその向こうに続く自念子の頭、東黒森、伊予富士などの脊梁山脈が続いている。さらにその左奥に寒風山や笹ヶ峰などが見えて来る。


                          ツルギミツバツツジ

坂が緩くなると台地に出た。笹原の中に一筋の登山道がなだらかな女山の頂上まで延びている。西側には角張った男山の岩峰が対照的である。男山への分岐にはビンクの花を一杯着けたツルギミツバツツジが迎えてくれた。ここからミツバツツジの群生する中を男山へと向かう。広大な氷見二千石原の向こうに谷を隔てて、石鎚山が聳えていつ見ても絵になる風景だ。



                      山肌を染めるツルギミツバツツジ

今は数が減ったが所々に点在するシラベの白骨林が見事に調和している。この風景を多くのカメラマンが数え切れないほどシャッターを切ったことだろう。ナナカマド、カエデ、ムシカリなどの権木の間を抜けると男山に着く。山頂には石鎚権現分身の智、仁、勇の三体のご神体を祀る祠と社屋が安置されている。男山の南側は切れ落ちていて高度感が味わえる。



                         シラベの白骨樹が残る

ここからは一旦北側に下り西側の駐車場へ尾根を下って行くが、南側は切れ落ちている所があってロープが張られているのて気をつけよう。石鎚山を配した雄大な眺望を眼前に分岐まで下り、コースを右に進んで行くと瓶壷への分岐に着く。瓶壷に下って冷たい清水で喉を潤すのも良いだろう。とにかく美味い名水である。周囲には食虫植物のモウセンゴケが生育している。


          変わった幹の五葉松                         清水を湛えた瓶壷

ここから西の川方面へ登山道が下っている。すぐ上には根元から幹が数本に分岐した五葉松の大木があり、私はタコ五葉松と呼んでいる。ここから東に進んで行と赤い屋根の白石小屋がある。その上にはキャンプサイドがあり、青々とした笹原の氷見二千石原が広がる。更に進んで行くと青い屋根の県営瓶ヶ森ヒュッテが佇む。


                       笹原が広がる氷見二千石原

そこから東の川方面へ下る分岐がある。横道を離れていよいよ女山への登りにかかる。所々にミツバツツジが緑の中に映えて彩を添えている。途中ちょっとした岩場の上からの眺望が良い。振り返れば氷見二千石原の広大な笹原のスロープが広がり、背景の石鎚山や筒上山などと相まって絵のような景観である。


                       石鎚山を背景にツツジの楽園

ここまで来れば女山の頂上は近い。最後の急坂を登りつめていく。どんどん高度が上がりケルンの積まれた1897m の頂上に着く。蔵王権現の祠と二等三角点があり、ぐるり 360度の眺望は見飽き足らずいつ来ても去りがたい頂上である。暫らく休憩して往路を下って行った。 

《コースタイム》 登山口 50分→男山分岐 15分→男山頂上 15分→瓶壷 15分→ヒュッテ分岐 25分→
          女山頂上 40分→登山口  歩行時間 約 2 時間40分 難易度 12B45
          登山道 整備されている                  関連ページ 瓶ヶ森のツツジへ
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