四国山岳紀行 No139-980405 虎丸山(とらまるさん) 373m △3(虎丸)
                            香川県東かがわ市 地図 三本松(北東)  山岳紀行トップヘ


                       鹿浦越え海岸から見た虎丸山

虎丸山は東讃地区では数少ない独立峰で、その姿は大内町のシンボル的な山である。山麓には全国でも珍しい人形劇専用劇場「とらまる座」や、中世ヨーロッパの街並みを約半分のスケールで再現してガリバーの気分を楽しめる「ミニチュア児遊館」や日本でただ一つの体験型博物館「人形劇ミュージアム」がある。公園内にはキャンプ場、冒険の森、体育館、多目的広場、テニスコートもあり、公園は高松自動車道の大内バスストップと直結している。


                        別所地区から見た虎丸山

虎丸山の名前は定かではないが、虎がうずくまっているような岩が中腹にあるから。また佐伯季国(福栄)が、護良親王を迎えて山上に城を構えた時が「寅年」だったから、などといろいろ説があるようだ。虎丸山の頂上に築かれた城は戦国時代には寒川、十河らの群雄が争奪を繰り返したが、遂には土佐の長曽我部の侵攻を受けて落城。現在は「虎丸新宮大明神」の祠がその名残をとどめているのみである。


                       登山口の橋を渡って林道を進む

登山口までのアクセスは三本松駅前から、11号線に出て、西へ600mほど進んで虎丸山方面に至る広い道を南に進んで行き、高松自動車道の下を潜ってすぐに左折して与田川を渡り、別所(べっそう)地区の谷間へと詰めて行き、谷川に架かる小さな橋を渡った所が登山口となっている。


                       小さな沢を跨いで尾根肩に出る

そこから林道を300mほど登って行くと細道となり、小さな沢を跨ぐと登山道はつづら折れの急坂となる。ざらざらした坂道は滑りやすいので注意しながら登って行こう。尾根肩の稜線に出ると視界が開け、向かい側に檀特山や笠ヶ峰が姿を現す。暫らくウバメガシや赤松が群生する小岩のある尾根筋を行く。


                     道脇に咲くモチツツジとヤブツバキの花

行く手には樹林に覆われた虎丸山の山頂が迫って来る。所々にヤマザクラが緑の中に映える。坂がきつくなると林層が変わり椿などの常緑樹が多くなる。地面に落ちた山椿の赤い花が印象的である。前方が明るくなると頂上の広場に着く。


                      尾根筋からは山頂が見えている

山頂は円形の広場となっており、トタン屋根の小屋の中には社が祀られていて、ちょっとした休憩場所を兼ねている。小屋の横には絵馬懸けがあり、願い事が書かれた多くの絵馬が吊るされていた。一段高くなった東側の岩の上には熊野信仰の新宮神社が祀られている。


                      頂上は広く小屋の中に社がある

ここからの眺望は開けて眼下の谷間に国道 318号線の白鳥鴨島線がが走り、その向こうに大山などの讃岐東部の阿讃山脈が東西に続き、東奥には白鳥の街並みがぼんやりと霞む。岩場の片隅には今は満開の山桜が目を楽しませてくれる。


                     山頂のヤマザクラと眼下に東かがわ市街

下の広場に戻って北側に開けた所からは、眼下に湊川の流れ、そして三本松の街並み、その西には与田川がくねって海岸線に続く。美しい大内町の街並みを眼下に下山に移る。西側には檀特山の向こうに、これから向かう笠ヶ峰のピラミット型の山容が手招きしている。振り返ると菜の花畑の奥に、今登って来た虎丸山がピラミダルな山容で聳えていた。

《コースタイム》 別所登山口 10分→小沢 15分→尾根肩 30分→頂上 20分→尾根肩 10分→
          小沢 10分→別所登山口 歩行時間 約 1 時間40分 難易度 1A345
          駐車場 登山口の路肩に 登山道 整備されている
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