四国山岳紀行 No132-980117 尾野瀬山(おのせやま) 577m △3(日浦)
                               香川県満濃町 地図 福良見(南東)  山岳紀行トップヘ

                       アクセス道から見た尾野瀬山

尾野瀬山は香川県仲南町にあり、阿讃山脈の前衛の山で現在は尾野瀬山公園として遊歩道が整備され、登山の対象としては違和感があるが、手軽に自然と接することのできるファミリー向きの山である。この山へは国道32号線からJR土讃線のくろかわ駅の側を通って財田川沿いに県道 202号線を 4キロほど東進すると、右側に尾野瀬山キャンプ場への案内板と進入路がある。

また高松方面からは県道 4号線に入り野口ダムのある塩入温泉方面に向かう。塩入温泉の手前 2キロほどに春日神社があって、その手前に「尾野瀬山キャンプ場右折」の案内板があるが、春日神社を過ぎたところの 2車線の道路を右折しても同じところに行きつく。この道は県道 202号で少し進むと右手に妙見神社という神社前からは目指す尾野瀬山がどっしりと見えている。


         :県道入口に案内板がある                     尾野瀬山キャンプ炊飯場

西へ200m程の所に尾野瀬山キャンプ場への案内板があり、そこから進入路に入って橋を渡り、分岐を左折して尾野瀬山の東側を巻きながら広い林道を山側につめて行く。 3キロほどで分岐を右に折れると尾野瀬山公園管理舎手前の駐車場に着く。ここから管理舎の前を真直ぐ進んで行くとキャンプサイドにつきあたる。そのはずれの山側に赤い鳥居があり、そこが登山口となっている。


                    林道終点のバンガロー上の鳥居が登山口

鳥居を潜り階段道を登って行くと水平道となる。水平道を北に詰めると開けた尾根肩の展望所に着く。ここからは眺望は一気に開け、讃岐富士の飯野山の向こうに瀬戸大橋が連なり、中讃平野の中に島々のような丘陵地が浮かぶ。手前に日本一の溜池の満濃池が青く光る。西には琴平山の象頭山大麻山がひときわ高く聳え、その向こうに五岳連山、奥に塩飽諸島が浮かぶ。




                          展望所からの眺望
 
暫らく眼下の素晴らしい眺望を楽しもう。ここは、その昔、尾背寺があったところで、戦国の兵火で焼失、廃寺になった場所で修行の寺として大いに栄えたとある。眺望を楽しんだら展望休憩所から折り返して行くと、静かな森林の中に尾瀬神社がある。入り口には香川県の保存木に指定されている目通り3m、高さ 20mくらい山桜の大木があって、その下には立派な鳥居があり、杉林に囲まれた広い境内の奥に社殿が見えている。


          尾瀬神社入口の鳥居                       水を湛えた御神水の井戸

小沢に架かる石橋を渡った所に大きな井戸があり、この井戸は背尾寺の建設のとき掘られたもので周囲 8m、深さ5.7m で、山の中腹にあるにもかかわらず満々と水を湛え、平安の昔から一度も涸れたことがないという。神社の神事にも使われ「水もらい」といって近郷から参詣してこの水を持ち帰り、氏神さまに供えて雨乞いをする御神水とされている。


                         尾瀬神社の境内は広い

この神社は 400年ほど前に建立された尾背寺が廃寺となり、その跡に建てられた水分社が明治になって、尾瀬神社となったという由緒を持つ神社である。由来によると平安中期、真言宗如意山金勝院尾背寺として建立。末寺41を持ち七堂伽藍を構えていた。宝治 2年(1248)11月17日高野山の高僧道範がこの寺に参詣し「南海放浪記」を著し「本尊薬師如来は弘法大師御作、御影堂に大師を祀る」と記している。


                           頂上の三角点

平安、鎌倉、室町時代修験道場として栄えた。天正 7年(1579)、長宗我部の兵火で焼失し廃寺となる。跡地から埋蔵品が多数発掘されている。境内には時代を感じさせる杉の古木があって、狛犬が睨みを利かせていた。神社から引き返して尾根道を登って行くと10分足らずで三角点のある頂上に着く。頂上には丸太を組合せたトリム遊具があり、林に囲まれて展望はない。


                       稜線道からの財田方面の眺望

ここから尾根を少し西へ進むと開けた所があり、眼下に財田方面の視界が開ける。コルに出て一旦登り返して送電鉄塔のあるビークの階段道を下って行くと、広場のある車道に出る。山腹を巻くように車道を東に下って行くと、管理舎の前に出て最初の駐車場に戻る。この山はキヤンプ場やバンガロー、そして至る所にトリムコースなどが整備されていて、登山というよりは遊歩道を歩いて来たといった感じの山であった。


                     整備された道を下ると管理舎前に着く

《コースタイム》 管理舎 5分→登山口 10分→展望所 5分→尾瀬神社 15分→山頂 10分→コル
          5分→鉄塔ピーク 15分→車道 20分→管理舎 歩行時間 約 1 時間30分
          駐車場 管理舎手前にあり 登山道 整備されている 難易度 1A345
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