四国山岳紀行 No131-971103 高月山(たかつきやま) 1229m △3(高月)
                          愛媛県宇和島市/鬼北町 地図 松丸(南西)  山岳紀行トップヘ


                         八面山より見た高月山

高月山は四国西南地域にある鬼ヶ城山系の最高峰で、南面の滑床側、北面の成川側から一挙にせりあがって聳え立っている。この山頂斜面の三角形の山容が宇和海や各地から眺められ、古くは櫓のように高いことから櫓ケ森と呼ばれたと言う。この山への登山道は幾つかあったが、現在は成川側や犬ケ成峠からの道しか利用できない。


                      成川保養センターから登り始める

今回は成川側の高月温泉の駐車場奥から登山道を登って行くことにした。成川温泉保養センターは広見町直営であって、泉質は良好であり泉源は20数度のものを沸かしていたが、平成 3年に林道脇に掘削された泉源は温度も高く30数度あり、高月温泉の名で大浴場がセンター横に完成して賑わいを見せている。センター前から100mほど奥に入ると駐車場があり、ここが高月山の登山口となっている。


         給湯パイプ沿いに谷を渡る                 要所に設けられた道標

ここから林道が泉源を経て黒尊林道と繋がっているが、一般車は通行止めとなっている。登山道は渓谷沿いに沿って500mほど行くと、支流を渡って対岸に出る。河原の転石の中を泉源からのパイプ沿いに対岸に取り付けばよい。対岸に出て林の中を少し登って行くと新しくできた泉源の前の林道に出る。その右手の登山道に入って自然林の中を登って行く。


           自然林の中を登る                         大規模な崩壊場所

途中沢筋の大きな崩壊跡に出る。上部の林道近くからの大規模のものである。崩壊跡を横切って再び林の中を進んで行く。所々に流木や岩石の堆積した沢を横切り、暫らくじぐざぐと若い植林帯の中を高度を稼いで行く。上部林道に出ると崖ぶちに鉄梯子があり、ここを登りつめると眼下に視界が開け、今登って来た成川渓谷が手に取るように眺められ、谷底にセンターの赤い屋根が見えている。


         上部林道に出て梯子を登る                     谷の奥に登山口のセンター

上部には覆い被さるように山腹が迫る。途中に朽ちかけた桟道が幾つかあって、足を踏み抜かないよう注意して歩こう。植林帯を抜けると高月山が眼前に姿を現す。植林帯から自然林に変わると道は梅ケ成峠からの尾根道と合流する。道標に従い左へ高月山への尾根道を進んで行く。


         目指す高月山が見えている                    梅ヶ成分岐点から稜線道に

道脇にはシャクナゲがしだいに多くなり、四等三角点のある1054m の小ピークを過ぎると、右側の滑床側の人工林、そして左側の成川側の自然林の単調な尾根筋が暫らく続く。岩混じりの細い稜線道を過ぎると、林の梢越しに目指す高月山の三角錐の頂が眼前に近ずいて来る。痩せ尾根から少し下って行き、少し広くなった落ち葉の積もった快適な雑木林のコルを過ぎると、いよいよピラミット峰の最後の登りにかかる。


           快適な自然林のコル                       頂上直下の急な登り

右側には巻き道があるが真直ぐ直登して行く。なかなかの勾配で大きなブナやシャクナゲの多い中を、木の枝などに掴まりながらの登りとなる。息を弾ませながら登りつめると林に囲まれた頂上に着く。中ほどに三等三角点と山名標識、入り口には高月権現を祀った小さな祠がある。



                          頂上に祠と三等三角点

木立の間から南側に三本杭の山並、東には広見町あたりの街並みが垣間見える。少しの眺望ではあるが西側には宇和島市街の向こうに宇和海が光る。ここ高月山は私の四国百山最後の完登の山頂である。それだけに感激深く声高々に万歳三唱を行った。


           西の眼下に宇和島湾                       東の眼下に広見町

ここ10年かけて四国百山を登って来た感想と思い出は尽きないが、優しく迎えてくれる山、反面きつくて過酷な山、全く人生と同じ様なものだと思う。登山は辛抱強く忍耐しながら一歩一歩登ってこそ、山の頂上に立てる訳である。百山登頂を計画したときは途方もなく、仕事の合間に達成出来るのか大いに不安はあったが、「千里の道も一歩から」 の諺があるように一歩一歩の積み重ねで達成出来たのである。


            山頂の三等三角点                       鬼ヶ城山系が眼前に               

私の人生もあと20年あるか30年あるか先のことは判らないが、この百山達成で今後の人生に大いに自信を得ることが出来た。この教訓を生かして残りの人生を一生懸命に頑張ってみたい。そんな事を思いながら四国百山登頂達成の高月山を下って行った。山よありがとう !

《コースタイム》 成川登山口 20分→下部林道泉源 45分→上部林道 40分→梅ケ成分岐 20分→
          1054mピーク 55分→高月山頂上 40分→1054mピーク 15分→梅ケ成分岐 25分→
          上部林道 30分→下部林道泉源 15分→成川登山口  歩行時間 約 6 時間
          駐車場 登山口に有 登山道 整備されている 難易度 12B45
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