四国山岳紀行 No128-971102 譲ヶ葉森(ゆずりがはもり) 1016m △4(譲ヶ葉森)
                            愛媛県宇和島市 地図 伊予岩松(南東)  山岳紀行トップヘ


                     津島町大川原付近から見た譲ヶ葉森

譲ヶ葉森 (1016m)は津島町から県道 4号線の津島宿毛線に入ると、前方にそれと判る形の良い丸い稜線の高原状の山が見えて来る。バス停大道(おおどう)川橋から左に、大道川に沿って広野峠(338m)に向って行くと峠の大道の集落に着く。峠から右に舗装された林道をつめると、登山口のある青い屋根の畜舎が見えて来る。この周辺は南予高原農場という開拓地があって、戦後20戸あまりの農家が入植していたが、今はその跡が植林地となり、開拓地は廃墟と化している。


                        大道川バス停から譲ヶ葉森へ

ここから植林の中を歩いても良いが、小型四駆車であればここから左へ未舗装の林道が加塚越(790m)直下まで延びており、高度を稼げるので1 時間あまり時間が短縮できる。しかしこの林道は道幅が狭く車の離合できる所がないので其の点を踏まえて進まなければいけない。林道の途中に登山口があり、加塚越えへの最短コースとなっている。畜舎の前から植林の中を歩いて来るとここまで 1 時間あまりかかる。


                      林道途中のの登山口から加塚越えへ

眼前には梢越しに譲ヶ葉森の頂上が見えている。ここからは植林の中を10分ほどで加塚越えに着く。加塚越えからは左に進んで南面の稜線を頂上まで直登して行く。始めは植林の中の緩やかな道だが、しだいに急になっていく。高度がどんどん上がって途中の岩場からは、今登って来たコースの全容が確認できるほど眼下に視界が開ける。


                       登山道途中の岩場からの眺望

県道 4号線、樹海の中に青い屋根の畜舎、加塚越えの向こうに音無山、其の奥に県境の山々が連なる。暫らく急登が続いて息が切れる頃、山頂が近くなったらしく道は緩くなり、風衝地帯か立ち枯れした植林が目立つようになる。風でなぎ倒されたものや立ち枯れしたものなど、自然の過酷さを物語っていた。加塚越えから 1 時間ほどで頂上に着く。


         山頂直下の桧の立ち枯れ                     山頂の四等三角点と標識          

林に囲まれた頂上には四等三角点がある。ここからの眺望はないが三角点から北に進んで東に回り込むと、ススキの原となって北から東にかけての視界が開ける。北側には鬼ヶ城山系の山々が連なり、手前にはどっしりとした加塚山や大黒山が眼前に聳える。


         奥に鬼ヶ城山塊が見えている                  岩場からは南に眺望が開ける

ススキの中を東に進んで岩場に立つと一気に視界が開け、南に音無山、奥に篠山、遠くに今の山、堂ヶ森など、四国南西部の山々が目に飛び込んでくる。暫らく雄大な眺望を楽しもう。南奥に山頂が丸みを帯びた県境の篠山、そして大黒山のピラミダルな山容、そして加塚山に続くコルの間に見える山並の奥に堂ヶ森、右に山頂にレーダ基地のある今の山が遠くに霞む。


                      頂上付近は萱苅場の名残が残る

雄大な眺望を楽しんで往路を下って行く。この譲ヶ葉森は地元の萱刈場の山だったらしく、その名残を頂上付近に残しており、この山の山名については南北朝時代に、王族の一人が遠征の途中、御在所にあったユズリハの木越しにこの山を仰がれ、京への思いを馳せたという伝説があって、譲ヶ葉森という名が付いたらしく、そんな伝説を秘めた譲ヶ葉森を後にした。

《コースタイム》 津島町 30分(車)→大道川橋 10分(車)→広野峠 20分(車)→林道上部登山口
          10分→加塚越え 15分→途中の岩場 25分→頂上 25分→加塚越え 5分→
          林道上部登山口 15分(車)→広野峠 10分(車)→大道川橋 
          歩行時間 約 1 時間20分  難易度 12B45
          登山道 植林帯の中はよく踏まれている 途中から山頂までは急坂
          駐車場 無 林道上部登山口路肩に2 台程度                             ページの最初に戻る