四国山岳紀行 No120-970910 高鉢山(たかはちやま) 512m △3(高鉢山)
                                香川県綾川町 地図 滝宮(南東)  山岳紀行トップヘ


          北側から見た高鉢山                         登山口にある案内板

高鉢山(512m)は香川県のほぼ中央に聳える。綾上丘陵地帯では一番高い山で、讃岐七富士の一つに数えられて、東に小首を傾げた端正な形をしている。高鉢山へは国道 438号線を琴南町から県道17号線を東に首切峠に至り、峠を越えると車道が二つに分かれる。


          首切峠から県道を右へ                       山角バス停前の集会所

どちらへ行っても高鉢山登山口に行けるが、今回は右へ県道を更に綾上側へ 4キロほど進んで行くと「山角バス停」前に着く。また高松方面からは国道11号線から県道17号線を 7キロほど南下すると同じく「山角バス停」に着く。バス停の向かい側手には高鉢集会所があり、その角に高鉢山キャンプ場への道標がある。


                       管理舎の右側の坂を登って行く

そこから西に車道を進んで行くと前方に高鉢山が目に飛び込んでくる。間もなく車道は左へ折れて高鉢山へと続いている。高鉢山の北側を巻きながら高度を上げて行くと、キャンプ場手前に管理舎があり、ここが登山口となっていて山頂まで470mの道標が立っている。


                         階段道が頂上まで続く

そこからコンクリート舗装された坂道を上って行くと、バンガローのある広場に着く。広場の奥から階段道の登山道が山頂まで続いているので、ゆっくりと登って行こう。登山道脇には大きな桜並木が続いており、花の季節には楽しめそうである。しかし古木が多く、既に寿命が来ていて枯れかかっている木も見受けられる。


                     道筋に咲くヒヨドリバナとヒョウモンチョウ

まだ暑い時節なので登山道は草が茂っている箇所もあるが歩きにくいことはない。そんな中に単調な急な登りも季節の草花が時折目を癒してくれる。ツリガネニンジン、オトコエシ、アメリカゴボウなど、それらに集る蝶類も多い。また広葉樹が多いので直射日光が遮られた登山道は比較的涼しさを感じる。


            アメリカゴボウ                           ツリガネニンジン

時折、林の切れ間からは眼下に高松方面の眺望が開ける。高度を稼いで階段道が切れると頂上に着く。頂上は平坦になっており、神社の北側には三等三角点があり、側に航空灯台のあった場所である。昭和46年までの30年間、航空安全を守って来た所でもある。


                         山頂にある三等三角点

神社の東には御影石のベンチとテーブルが設けられ、南東から北にかけて視界が開けて、南に笠形山の山塊と奥に大川山などの阿讃山脈、眼下に高松空港や高松市街が遠くに広がり、北側には五色台や城山の山並が横たわる。手前には丘陵地が島のように点在している。暫らく眼下に広がる美しい眺望を楽しもう。


                       眼下に広がる高松方面の眺望

頂上には桜も植えられており、花の季節には楽しめそうである。高鉢山を下ったらキャンプ場東側にある石囲いで出来た「風穴」を覗いてみよう。大正の初めに蚕卵紙、ウド、ミカン、マメなどの多量の種子貯蔵庫として建造されたもので、石垣の中に入ると夏でも10度前後の温度で、冷たい空気が噴き出していて、冷蔵庫の中に入ったようにひんやりと涼しい。


                         氷穴と内部の温度計

冷蔵庫の無かった時代の昔の人の生活の知恵の跡がここに息づいていた。ここからの眺望も良く、西に大高見峰を始め、中讃平野の山々が点呼出来る。ここから道は西に高鉢山の山腹を巻いて首切峠まで繋がっており、こちらを下っても良い。高鉢山は四季を通して手軽に楽しめるファミリー向きの山である。
(更に詳しくはNo237を参照)

《コースタイム》 登山口 20分→頂上 15分→登山口 5分→風穴 5分→登山口 歩行時間 約45分
          登山道 急な階段状 整備されている  難易度 1A345  駐車場 登山口にあり
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