四国山岳紀行 No111-970423 妙見山(みょうけんざん) 320m △3(城場)
                                香川県三豊市 地図 仁尾(北西)  山岳紀行トップヘ


           登山口の小公園                         海岸か見たら妙見山

香川県の西部荘内半島の元、詫間町と仁尾町の境に横たわるのは妙見山(320m)である。中腹にある妙見宮は巨石をそのまま天囲屋根とした珍しい建物で、地元では朝日の妙見さんとして信仰を集めている。妙見宮付近は奇岩巨石が散在しており、またこの山の北側には千貫岩という巨石がある。登山口は仁尾バス停交差点から北へ 1.2キロほどの所にある。途中変電所をを通って妙見宮の道標に従って進むと、「四国のみち」と交わる。右奥に町営団地を見ながら進むと小公園に着く。眼前には中腹に巨石を抱いた妙見宮のある妙見山を仰ぐことができる。



        中腹に妙見宮の巨石が見える                   登山は妙見宮の石段を上がる

ここから更に池の側を通って、舗装された林道が妙見宮直下に延びている。林道を辿って行くともみじ谷分岐点に着く。もみじ谷を登れば10分ほどで林道の上部に出られる。林道を右へ少し下ると妙見宮の鳥居の前に着く。車であれば林道を鳥居の前の駐車場まで行ける。周囲に桜が植えられこの山の案内図がある。鳥居から長い石段を登りつめると、巨岩を屋根にした妙見宮の境内につく。



                       長い石段の先に妙見宮がある

妙見宮は別名、岩屋妙見宮と称して信仰されている。境内からは西の視界が開け、眼下に仁尾の街並みとその向こうに七宝連山や燧灘がよく見える。妙見宮の本堂は北辰妙見大菩薩で宇宙を司り、人の運命を支配する神様で、巨石を屋根にした本堂の建物は珍しく、周辺には巨石が散在してこの山の北側には千貫岩という巨石があり、今は枯れて無いが千貫松とはこの岩の上に生えていた松のことをいう。


           観音堂と椿の木                         境内から眼下に仁尾町

本堂の左手の観音堂の側には大きな椿の木があり、今は盛りと枝一面に花を着けていた。そこから籠もり堂の前を通ってミニ西国観音巡りと山頂への道が延びている。また本堂右手上には大師堂があり、ここからの眺めも良い。今回は大師堂裏からのコースを取る。高台の大師堂からは眼下に仁尾町の街並みと、燧灘の眺望が一段と開ける。


           大師堂からの眺望                         じぐざぐの登りが続く

ここは厄除け大師として信仰され、石の大師像の台座には安政二年(1855)と刻まれている。大師堂は昭和61年に新築復元されている。大師堂裏からじぐざぐの坂道を、ミニ西国観音の地蔵さんの前を登って行くと、左からのコースと合流する尾根に出る。尾根道を暫らく進んで急坂を登りつめると頂上に着く。この時節、コバノミツバツツジが美しく咲き誇り、目を楽しませてくれる。



                      頂上は林に囲まれて眺望はない

山頂は樹木が茂り狭く展望も無い。三角点を探すが見つからなかった。標識に従って千貫岩へと尾根道を進む。 5分程で尾根端に出て大きな高さ 3m ほどの「星の石」と称する巨石が現れる。星の石から北へ少し下った所にこの山最大の巨石があり、これが千貫岩である。千貫松とは丸亀藩家老の命名といわれ、(千貫とは当時の通貨の単位)この岩の上に生えていた松のことをいうが、現在は枯れて無くなっており、小さな松が育っている。


                          星の石と千貫岩

この巨石は凡そ高さ 6m 幅10m ほどあって、その下に立てばその大きさが実感できる。この上に立てば展望が周囲に開けると思うが梯子がないと無理だろう。ここからは樹木越しに北に視界が開け、手前には禿山の横峰山が横たわり、その荘内半島の先端に紫雲出山が大きく肩を張り、備讃瀬戸が広がる。空気の澄んでいるときは、その向こうに伯耆大山までもが見えるそうである。



                      千貫岩からは荘内半島が見える

帰りは往路を引き返すが、大師堂へは下らずに右のコースを下って行くと、「小千貫」という巨石群の上に出る。岩の上に立つと眼下に仁尾方面の展望が開ける。巨岩を巻いてじぐざぐと坂道を、ミニ西国観音の地蔵さんの前を通りながら下って行くと水平道となり、妙見の滝と称する小さな滝と、赤い貯水タンクの側を通って、鉄製の橋を過ぎると妙見宮の境内に帰り着く。


          小千貫岩から七宝山                         小千貫岩場を下る

本堂の右にある岩の下の洞窟を潜ってみよう。やっと潜り抜けれるほどの天井の狭い所があり、スリルが味わえる。そこを過ぎると岩に囲まれた、原始人が生活していたような空間がある。そこを抜けると眼下に視界が開けた洞窟の上に出る。鎖を伝って急坂を下ると境内に下り立つ。


                      本堂横から天蓋石の洞窟をくぐる

弘法大師がこの山に立ち寄られ、御開持修業のとき妙見菩薩のお告げに、「吾は北辰星の化身なり、今、汝に託す、末世の衆生に広大な福利を与えんと欲す、汝宜しく我が姿を此処に写し留めて一宇を建立すべし」ここにおいて弘法大師は妙見菩薩の本地、虚空蔵菩薩の尊像を岩面に刻み、一宇を建立したといわれる。弘法大師伝承に繋がる歴史ある信仰の山である。

《コースタイム》 公園登山口 15分→ もみじ谷入口 20分→ 妙見宮 30分→頂上 10分→ 千貫松
          30分→妙見宮 30分→ 登山口 歩行時間 2時間15分 難易度 1A345
          駐車場 公園広場 10台 妙見宮鳥居前 4台 登山道 良い
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