四国山岳紀行 No101-960903 白髪山(しらがやま) 1770m △3(白髪山)
                             高知県香美市 地図 久保沼井(北東)  山岳紀行トップヘ  


                  森林限界を超えた白髪山頂上付近が見えている

白髪山という名の山は高知県に二つある。こちらは香美市物部の奥に聳える、土佐富士と呼ばれる白髪山(1770m) である。この山へは物部川の上流、永瀬ダムの辺にある大栃から、国道から分かれて上韮生川を遡り、この谷の最奥の集落の影を経て、西熊林道から分かれて峰越え別府線に入り、峠の手前から登り始める。登山口から頂上まで約 1時間のコースである。


                         登山口から急坂が続く

登山口の駐車場からは眼前に、白髪山の頂が手に取るように見えている。樹林帯の中を整備された登山道を登って行く。階段状のきつい登りが暫らく続くが、足元には季節の草花が咲き、木立の間から東に剣山、次郎笈が仲良く肩を並べているのが見える。


                      登山道の樹間から剣山が見える

高度を稼ぎ樹林帯を抜けて笹原の中を行くようになる。赤茶色のススキの新穂が靡いて、澄んだ青空に新月が白く浮かんでいる。もう秋の気配が感じられる。眼下には先ほど辿って来た谷間の向こうに、御在所山が特微のある頂を見せている。その向こうに高知平野の街並みが霞む。


          眼下に高知市方面を望む                     ここまで来れば山頂近し

大きな岩が見えて来ると頂上は近い。三嶺方面への分岐を過ぎると笹原に囲まれた、山名標識と三等三角点のある頂上に着く。山頂からの眺望は素晴らしく、北側に三嶺の山塊、それに続く西熊山から天狗塚にかけての山並、西側はブッシュで視界が遮られている。


                          山頂の三等三角点

南西から東にかけては高知平野の向こうに太平洋が光り、高知県東部の山々が重なる。近くには黒々とした石立山が際立ち、その奥に赤城尾山、更に遠くに見えるのは甚吉森など魚梁瀬の山々か、東には剣山系の高峰が聳える。暫らく山頂からの雄大な眺望を楽しもう。


           山頂から東に剣山系                      石立山が存在感を示す

更に北側の岩場に立つと、東から西にかけての眺望が広がる。眼下は千尋の谷である。踏み外すと虚空の人となるので充分に注意したい。眼下には一目千本桜が見えるといわれる樹海が広がる。その西熊渓谷を挟んで眼前に三嶺が大きく聳える。


           眼前に三嶺が聳える                       遠く伊予の高嶺を望む

東熊山を経て三嶺に通ずる縦走路がはっきりと見えている。また笹原の稜線にある白髪分岐小屋や西のお亀小屋も確認できる。三嶺から西熊山を経て天狗塚に至るコース、また三嶺から剣山に至る縦走コースは、岳人であれば一度は歩いてみたいものである。



                    石鎚山から赤石山まで伊予の高嶺の遠望

その向こうに塔ノ丸から丸笹山にかけての長い峰が続く。その全コースがここから眼前に眺められるのも、この山の特長である。西には遥か遠く石鎚山系の山々が確認できる。山頂からの雄大な展望をあとに、もう秋の気配が漂う白髪山を下って行った。


          一目千本樹林が眼下に                   山よまた来るときは笑っておくれ

《コースタイム》 登山口 55分→山頂 35分→登山口 歩行時間 約 1 時間30分 難易度 1A345 
          駐車場 登山口にあり 登山道 整備されている
ページの最初に戻る