四国山岳紀行 No100-960903 奥神賀山(おくじんがやま) 1443m △3(高山)
                          高知県大豊町/香美市 地図 東土居(南東)  山岳紀行トップヘ


          登山道から東の眺望                        東側からの奥神賀山

白髪山登頂を果たして時間があったので帰り道に奥神賀山に立ち寄ることにとにした。奥神賀山(1443m)は永瀬ダムに流入する楮佐古(かじさこ)川の源流にあり、ダム下流にある猪野々地区に伝わる、神賀さまの奥祭りの山であり、頂上付近には奥神賀さんの祠が祀られている。山全体が平らな笹原を主体とする高原台地状になっており、東側の高板山とは対照的である。



                         豊永峠にある登山口

登山口は大栃から湖面にかかる紅い橋の韮生(にろう)橋を渡り、右にとって川ノ内林道をつめる。大栃から約15キロ、楮佐古保安林管理道との合流点を右折し、豊永峠に向かうと正面に平らな笹原の奥神賀山が見えて来る。高板山に向かう分岐を左に取れば、間もなく登山口の豊永峠に着く。峠から奥神賀さんへは西へゆったりとした広い登山道が延びている。


           広い登山道が続く                         東に高板山が目立つ

約15分程で鳥居と祠のある頂上へ立つことができる。この辺りは標高1400m 付近で、もう一面にススキの穂が揺らいでいる。道端には可憐な草花が過ぎ行く夏の名残を惜しむかのように、初秋の日光を一杯に受けて風に揺らぐ。ピンクの花が目立つシコクフウロウ、青いスズランの花に似たツリガネニンジン、黄色い蘂を放射状に伸ばしたオトギリソウ、秋の訪れを待っていたかのように、蒼いリンドウの花々が可憐に咲いている。


                     道脇に咲くシコクフウロとタカネオトギリ

そんな快適な展望の開けた広い道を進んで行くと、新しく建てられた鳥居のある奥神賀さんの祠の前に着く。古い祠は烏帽子岩の前にひっそりと安置されていた。周囲はツリガネニンジンの群落が見事である。そこから南に笹原の踏跡を辿れば大崩壊部の崖の上に出る。眼下に楮佐古谷の樹海が広がり、奥に永瀬湖を擁した大栃の街並みが見えている。足元は急角度で切れ落ちており、下を覗くと身が竦むようだ。


          奥神賀さんの鳥居と祠                       奥に永瀬湖が見えている

東側には楮佐古川の源流である高板山が近くに聳え、その奥には高知県東部の高い山々が重なる。暫らく山頂からの広大な眺望を楽しもう。目を少し北に転ずれば石立山、白髪山、三嶺から天狗塚に至る山並、その手前に矢筈山の山塊、西には梶ヶ森が意外と近くに見えている。人々は古くから山を信仰とする風習があったのか、里に近い高い山には祠が祀られている所が多い。


       東に高板山が存在感を見せている                眼下の楮佐古谷に樹海が広がる

向かいの高板山と共にこの山も麓の人々に、神の住む山として古くから崇められていたのだろう。帰りは峠から大豊側の林道を下ることにした。通行できるのかとためらうほど林道は雨にえぐられ、至る所に深い溝が出来ており、その中に脱輪すると脱出不能となるので、冷や汗をかきながらの運転が続く。勾配がきついのでバックもできない悪路だ。


        東奥に白髪山と石立山が霞む                    西に梶ヶ森が見えている

幸いダブルタイヤだったので、脱輪しないで何とかそこを通過できたが、そのあと落石の多い箇所を恐々進まなければいけない所があった。その心配がなくなると両側から権木の枝が道幅を狭くしており、ホディをガサガサ擦りながらの下りが続く。なんと悪路の林道よ。(現在はかなり整備された) そんなわけで国道に下り着くまで長い長い道に感じられた。

《コースタイム》 大栃 50分→豊永峠 15分→三角点への分岐 5分→三角点 7分→鳥居 1分→
          断崖上 15分→豊永峠 50分→R439 25分→豊永  登山道 良く整備されている
          三角点へは踏み跡程度 歩行時間 約40分 難易度 @2345 
          駐車場 峠の路肩に5〜6台
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