四国山岳紀行 No098-960721 佐々連尾山(さざれおやま) 1404m △3(大平)
                愛媛県四国中央市/高知県本山町 地図 佐々連尾山(北西)  


         翠波峰から見た佐々連尾山                    縦走路からの佐々連尾山

愛媛県と香川県の県境付近の海岸線から眺めると、法皇山脈の向こうに一段と盛り上がった尾根が見えている。高知県境に聳える大森山(1433m)と佐々連尾山(さざれおやま1404m)である。その稜線は愛媛県と高知県の県境となっており、四国の脊梁山脈の一部でもある。登山口は白髪トンネル南口から登るルートと、少し下った七谷川分岐から七滝川林道を 3キロほど入った所に登山口があり、県境の中川峠に出て尾根筋を西へ向かうコースがある。


          白髪随道南口林道入口                       準備を整えいざ出発

今回私達は白髪トンネル南口に車を置いて、トンネルの右手から延びている林道をつめて行く。眼前にはこれから目指す稜線が奥に見えている。林道は長年使用されていないのか、荒れていて車の通れる状態ではない。300mほど進むと猿田峠に向かう道が左に植林の中を登っているが、それを見送って更に300mほど先の林道終点までつめて行く。林道の終点からは、東側に向かう細い道がある。


                      支尾根の稜線の大岩を巻いて行く

小さな沢にでる手前で道は怪しくなるが、そのまま沢をまたいで対岸に踏み跡を見つけて、スズタケの中の道はじぐざぐに支尾根の稜線に登りつめる。支尾根に出るとはっきりした踏あとの道が付いており、ここで一息入れることにした。爽やかな木々の緑の中、汗ばんだ顔に涼風が心地よい。支尾根を北へ進んで行くと眼前に大岩が立ちはだかる。


                        稜線の岩場から西の眺望

大岩の西側に朽ちかけたロープが張られているが、あてにしないほうがよい。大岩を捲いて再び支尾根を登りつめると、大森山から端生する峠のような尾根に出る。左側の開けた所からは眼下に西から南東にかけての展望が広がる。西は平家平から南は高知県の山並、南東には白髪山から工石山など、眼下に今登って来た登山口が小さく見えている。このコースで一番眺望の良い所である。



                         稜線岩場から南の眺望

右にコースを取って、あとはこの尾根を登りつめると大森山の頂上に着く。大森山の頂上は狭く笹や権木に囲まれて眺望は無い。佐々連尾山へは頂上から東へ少し下ると、道は薄くなって、ダケカンバと笹原の広い平地になっており、迷いやすい所である。私達も佐々連尾山へ向かっていたつもりが、何故か反対方向の猿田峠へ下る尾根に進んでいた。


        迷路に入りコースを模索する                    眼下に登山口が見えている

尾根端まで来て眼下に上猿田の集落や、トンネル南口の登山口に置いてある車が見えており、コースの間違いに気付いて引き返す。大森山から主尾根は左右に分かれており、私達は支尾根を登って来たので方向を錯覚していたのだった。右にコースを訂正して東へ進んで行くと、佐々連尾山へのルートとなる。笹原が切れてシャクナゲの群生する尾根を下り、佐々連尾山の前山のコルへ下っていく。


                         笹と原生林の中を行く

コルは笹が深く歩きづらい所があるが、コルを過ぎるとロープをつたって痩せ尾根に取り付く。痩せ尾根からは視界が開け、振り返ると先ほど越えて来た大森山の頂が一段と高くなって、前方に佐々連尾山が近ずいてくる。尾根を下ると一面に広い笹原が広がって、その向こうに佐々連尾山が手招きしている。笹に埋もれた踏跡を泳ぐように登りつめると、ぽっかり樹林に囲まれた佐々連尾山の頂上にでた。


         目指す佐々連尾山が眼前に                    笹薮掻き分けやっと頂上に

狭い頂上には三等三角点があって眺望はない。北側には東の中川峠への踏跡が下っている。しばらく休憩して今来たルートを引き返す。正面には先ほど越えてきた大森山が大きく聳えている。大森山から佐々連尾山にかけては道は定かでなく、佐々連鉱山が閉鎖されて以来、この山はあまり登られていないらしく、林の中に朽ちた索道の滑車台が僅かながら、昔の面影を残していた。

《コースタイム》 白髪隋道登山口→20分 林道終点→30分 支尾根 60分→大森山→50分
          佐々連尾山→60分 大森山→90分 白髪隋道登山口 歩行時間 5〜6 時間
          駐車場 白髪隋道南側広場 5〜6台 登山道 難所多し 難易度123C5