四国山岳紀行 No082-950611 伊予富士(いよふじ) 1756m △3(伊予富士)
                     愛媛県西条市/高知県いの町 地図 日ノ浦(南西)  山岳紀行トップヘ


          縦走路からの伊予富士                       東黒森からの伊予富士

伊予富士(1756m)と東黒森(1735m)は、寒風山と瓶ヶ森の中間に位置する眺望の良い山である。瓶ヶ森林道が開通してからは、共に林道からの標高差は200m〜300mとなり、1 時間足らずで頂上に立てる登りやすい山となった。寒風山トンネルから縦走路を経由して登るコースがあるが、今回は林道途中にある登山口から登ることにした。水場でエネルギーを供給してからの登山開始となる。


                      瓶ヶ森林道登山口より登って行く

この水場は伊予富士トラバース道にある随一の水場で、水量豊富な清水が流れている。そこから左へ東黒森とのコルまで登って行く。眼前には東黒森が迫って来る。先ずコルから東へ縦走路を伊予富士へと向かう。眼下には西から南東にかけての雄大な風景が展開する。この時期、所々にミツバツツジが山肌に彩を添える。


                       南に高知県側の眺望が広がる

伊予富士山頂からは一段と眺望が展開して、西に瓶ヶ森の向こうに石鎚山や二ノ森が顔を覗かす。手前には西黒森が聳える。東に目を転ずると寒風山、笹ヶ峰、チチ山、冠山から平家平と続く。その奥には赤石山系が頭を覗かす。遠くには剣山系の山並が霞む。南側には高知県の山々が波打ちながら太平洋へと消えている。暫らく伊予富士山頂からの雄大な眺望を楽しもう。



                        伊予富士山頂はパノラマ台

頂上直下の岩場にはツクシシャクナゲが見事な花を着けており、目を楽しませてくれる。この花は五、六年に一度しか多く花を咲かせないのであるが、今年はその表年に当たるのか賑やかに花を咲かせている。背景の山岳美と相まって絵のような風景が展開する。眺望とシャクナゲを楽しんで伊予富士を後に縦走路を東黒森に向かう。


                         満開のツクシシャクナゲ

雄大な眺望の縦走路を眼前に東黒森のピークが迫ってくる。コルから急坂を登り切ると東黒森の頂上に飛び出す。頂上には岩石が点在するが眺望は伊予富士同様にすこぶる良い。西側には眼下に瓶ヶ森林道がトレースして、自念子の頭が近くに聳える。この辺りの瓶ヶ森林道は県境の稜線を走り、その高度も1500m を越えている。


                        寒風山笹ヶ峰方面を望む

西黒森と瓶ヶ森が高さを競い合うように重なり、特異な形をした子持権現の向こうに石鎚山が高く聳える。左に目を移すと伊吹山の向こうに岩黒山から筒上山、手箱山の大きな山塊が連なる。そして高知県の山並が幾重にも波打つ。振り返れば先ほど登って来た伊予富士が、いかつい姿で聳えている。


                        伊予富士頂上より東の眺望

北側は西条や瀬戸内海が見えるのだが、この日は雲海の下であった。360 度の眺望はいくら眺めても見飽きたらない。瓶ヶ森林道が開通してからは、誰もが容易に登れるようになった山であるが、この美しい自然を壊すことなく、いつまでも大切にしてほしいと思いながら往路を下って行った。



                       伊予富士を後に東黒森へ向かう

《コースタイム》 林道登山口 30分→コル 30分→伊予富士 5分→シャクナゲ岩峰 10分→伊予富士
          25分→コル 20分→東黒森 35分→登山口 歩行時間 約 2 時間30分
          駐車場 登山口の路肩に4〜5台 登山道 整備されている 難易度 12B45
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