四国山岳紀行 No080-950605 高丸山(たかまるやま) 1439m △3(高丸)
                          徳島県上勝町/那賀町 地図 雲早山(北東)  山岳紀行トップヘ


                         林道から見た高丸山

高丸山(1439m)は徳島県の上勝町と那賀町木沢の境に聳える、名の通り高くこんもりとした美しい姿の山である。頂上近くの5haに及ぶ天然林は、徳島県の自然環境保全地域の第一号に指定されており、勝浦川最上流部にあり標高1,100mから山頂までの南東斜面約29haは環境保全区域に指定されている。


          豊富な水量の大釜の滝                     国道から県道へ進んで行く

ブナを始めとする天然林は、高さ20〜30m の大木が林立する様は壮観である。林内にはキャンプ用の広場があり、近くに保全林の管理寮も建っている。大釜の滝を見て国道 193号線を南下すると、掛盤から上勝町に向かう県道16号線に入る。県道を高度を上げながら約12キロ走ると、上勝町と那賀町の境にある八重地トンネルに着く。


                       八重地トンネルと林道入口

トンネルを抜けて約1.5 キロほど走ると「高丸山登山口」と書かれた、大きな標柱のある高丸山への林道入口がある。ここから林道を更に1.5 キロ進むと駐車場のある高丸山登山口に着く。なお林道は周囲の決壊が激しいので充分注意しなければいけない。駐車場から整備された登山道を20分ほど行くと、ブナ林入り口に着く。眼前には原生林に覆われた高丸山が聳える。


                       林道終点登山口から登って行く

緩やかな広い登山道が切れると水場に着く。水場の上には苔むした石の祠があり、その下から引いたパイプから清水が流れ出している。登山者が喉を潤し、あるいはキャンプに利用する水場である。周囲はブナ林が広がり爽やかな感じのする場所である。ここから道は二分して右に進めば200mあまりで高丸山荘へ、左に行けば 2キロほどて山頂に達する。


                        分岐の道標とブナ林を行く

爽やかなブナの巨木の林立する中を登って行く。周囲のグリーンに吸い込まれそうな爽やかさを感じる。ブナ林を抜けて杉の植林帯を登りつめると、明るい峠に出る。峠には植栽された白いツツジが満開となっていた。道は右にカーブして深いスズタケの中の登山道となる。峠から胸突きの急坂を40分ほどで頂上に出る。


                        爽やかな自然林の中を行く

頂上には方向表示盤と三等三角点があり、頂上からは西に剣山系の山並、そして三角錐の西三子山が近くに迫る。あいにく南側から北側にかけては、ガスが発生して眺望が利かないのが残念だ。よく晴れた日には阿南市方面や徳島市方面、紀伊水道まで一望できるという。


                          頂上の三等三角点

山頂の中央には昭和50年 9月高丸山開発記念と書かれた自然石の石碑がある。自然環境保全の森として、高丸山を整備した記念の碑である。側には石地蔵が一体寂しそうに鎮座していた。山頂もガスに覆われてきたので、早々に高丸山を下山して行った。


                        山頂は記念碑などがある

水場のすぐ上には高丸山東照神社があり、祭神は徳川家康で山麓の八重地地区が祭って、以前は春の大祭には神輿も出ていたそうであるが、今は地区民の一部の人が参拝するだけだという。登山口から20分程で天然ブナ林の広がる高丸山、徳島市から車で 1 時間半足らずで登る時間も 1 時間と手軽なためハイキングやキャンプに好適で、徳島県民に親しまれている高丸山を後にした。


                        山頂から西三子山と剣山系

《コースタイム》 登山口 20分→水場 15分→峠 35分→頂上 20分→峠 10分→水場 20分→登山口 
          歩行時間 約 2 時間 難易度 12B45
          駐車場 登山口に有 登山道 整備されている 
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