四国山岳紀行 No077-950527 カガマシ山(かがましやま) 1343m △3(大戸山)
              愛媛県四国中央市/高知県大豊町 地図 佐々連尾山(北東)   山岳紀行トップヘ 


         高知県側からのカガマシ山                    愛媛県側からのカガマシ山

四国横断高知自動車道の笹ヶ峰トンネル北口から見たカガマシ山(1343m) である。カガマシ山は四国の脊梁山脈の稜線上にあって、カガマシ山北側の中腹から頂上近くにかけては、ブナとシャクナゲの原生林があり、特にシャクナゲの群落は県下一といわれている。カガマシ山へは県道川之江〜大豊線を笹ヶ峰随道北口から500mほど下った所に登山口があり、ここから橡尾山へのルートを目指す。


                          県道脇の登山口

登山口には「橡尾山ブナ原生林登山道入口」の道標がある、県道脇の登山口からは植林の中のきつい登りが続くが、30分も登ると切り開けの展望所に着く。眼下には新宮の川霧が谷間に雲海となって、素晴らしい展望である。周囲にはこの時節シャクナゲが美しく咲き競い、目を楽しませてくれる。今までの苦しい登りも忘れさせてくれる場所である。


                         展望所から東を望む

東側には山並の奥に塩塚峰が一段と高く聳えている。一息入れてここから下の分岐から南に延びる平坦な道を進めば、ブナの原生林とシャクナゲの群生地に向かう遊歩道となる。カガマシ山へは展望所からスズタケを掻き分けて尾根を急登すると、ブナの大木の茂る原生林の中へ入って行く。原生林の中のきつい登りであるが、ブナやトチの大木の緑が天を覆い、小鳥の囀る爽やかな空間である。


                        茂みを抜けると原生林へ

そんな中を登って行くと橡尾山とカガマシ山への分岐点である橡尾峠に出る。ここから東にコースを取ると20分ほどで橡尾山の頂上に至る。カガマシ山へは西に権木の林の中の稜線を 1 時間ほどで頂上に着く。林の切れ間からはこれから向かうカガマシ山の頂が僅かに見えている。林を抜けて少し下って行くとススキの茂った平坦地があり、夏場はススキを掻き分けながら草いきれのする所を過ぎると、あとは尾根筋の刈り込みの稜線道を外さずに進んで行く。


          峠から西にコースをとる                     夏場は草いきれのする所

周囲は権木が茂り眺望のない平坦な尾根道が暫らく続く。登りにかかると露岩が現れ、その上を跨いだりしながら登って行く。ここからは東から南にかけての眺望が開け、振り返ると今歩いて来た稜線の向こうに、尾根続きの橡尾山がなだらかな肩を張り、奥に祖谷山系の山並、南側は高知県の山々が連なり、手前に白髪山が大きく聳えている。


                         三等三角点のある頂上

やがて笹原を掻き分けながら登って行くと、刈り込みの中に三等三角点のあるカガマシ山の頂上に着く。側に嶺北ネイチャーハントの山名標識があり、周囲は権木と笹が茂り眺望はない。ここから更に西へ佐々連尾山方面への縦走路となるが、歩く人はいないのか、ブッシュで踏跡も定かでないほど道は荒れているようである。


          頂上東側の若いブナ林                       岩場から東の眺望

頂上直下の東側にはブナが育っており、植生が笹原から広葉樹林に変わりつつある。眺望がないのですぐ往路を下山して行く。途中の尾根道の林の間から少し開けた所があって、北側の法皇山脈の向こうに瀬戸内海が望める。ここで腰を下ろし一息入れてビールで乾杯、渇いた喉に染み入るホップの効いた味が何ともいえない至福のひと時である。


                       山を彩るツツジとシャクナゲ

汚れのない澄み渡った空気の自然の中での美味しさは格別である。これも山での楽しみの一つであろうか。世の中の雑踏から離れて誰にも束縛されずに、のんびりと心身の洗濯が現代人には必要ではなかろうか。そんな事を考えながらカガマシ山を下って行った。

《コースタイム》 新宮インター 20分(車)→登山口 25分→展望所 30分→峠 40分→岩場尾根 15分→
          頂上 40分→峠 40分→登山口 歩行時間 約 3 時間10分 難易度 12B45
          駐車場 無 登山口の路肩に 登山道 展望所までは整備されている
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