四国山岳紀行 No070-941124 御在所山(ございしょやま) 669m △2(御在所)
                         愛媛県大洲市/西予市 地図 鹿野川(南西)  山岳紀行トップヘ


                        北側から眺めた御在所山

御在所とは神や仏や貴人の居ます所だそうで、源平合戦は瀬戸内海側であったためか、四国にある御在所山は平家伝説の絡むものが多い。愛媛県大洲市と西予市に跨る御在所山(669m)もその一つである。壇ノ浦の戦いに敗れた平家一族は、幼い安徳帝を擁護して島伝いに長浜まで逃れ、肱川を遡って大谷地区を安住の地と定めた。


                        林道終点の登山口と道標

屋島合戦の弓で名高い那須与一が阿下地区に役人として来た。このため平家一族は更に奥地の白石に隠れた。そしてすぐ南の山に平家の守護神を祭って財宝も埋めたという。その山は今御在所山と呼ばれ「自然の森」として親しまれている。御在所山へは肱川町に入り、鹿野川ダム下の大鳥居のある小薮地区から、峠を越えて行くと御在所山登山口のある自然の森に着く。


                         鞍部にある石囲いの祠

登山道は尾根を中心に半円を描いて通じている。かなり急傾斜だが整備が行き届いているので歩きやすい。頂上は南北の二つのピークに分かれていて、鞍部には石で囲った小さな祠が祀られていた。ここから南側のピークまでは、ドリーネの露出した樹木の間を登って行く。石灰岩地の南側は、千丈ヶ崖と称する目も眩むような断崖が続いている。


                       南の稜線にはドリーネが露出

周囲の樹木は紅葉のの真っ最中である。変化の富んだ大小のドリーネの間を登って行くと、南側のピークらしき場所にポールと小さな山名標識が立っていた。少し東側斜面の広くなった所には木製の方向指示盤が置かれている。ここからは東に眺望が開けており、麓の集落が見えている。その奥に大野ヶ原や四国カルストの山並が望める。


                       二等三角点のある北側山頂

尾根を引き返して鞍部まで下り。北側の山頂に向かう。少し坂を登れば杉林に囲まれた二等三角点のある空間に着く。平家伝説の残る御在所山は、「自然の森」として整備され、地元だけでなく愛媛県民にも広く親しまれている。


                         尾根筋の美しい紅葉

登山道入り口まで林道が延び、付近にはバンガローの森、キャンプの森などが設けられており、林業構造改善事業の一環として、過疎のこの地区の活性化に一役かっている。林の中に点在するドリーネは、大野ヶ原のドリーネとは趣を異にした幽玄な感じが漂う御在所山であった。

《コースタイム》 大藪温泉 25分(車)→林道終点登山口 10分→南峰 15分→北峰 5分→
          林道終点登山口 歩行時間 約30分 難易度 1A345
          駐車場 林道終点に 登山道 整備されている
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