四国山岳紀行 No069-941124 出石山(いずしやま) 812m △無
                          愛媛県大洲市/八幡浜市 地図 出海(南東)  山岳紀行トップヘ


                     頂上に出石寺があり眺望は素晴らしい

八幡浜市、大洲市の境にある出石山(812m)がある。その山頂は金山出石寺の堂塔伽藍で埋まる。出石山へは八幡浜、大洲、長浜から車で 1時間と近い。定期バスがそれぞれから出ており、バス終点から山頂の寺まで徒歩10分ほどである。出石山は山頂に寺があるので山というより寺というイメージが強い。


                       郷峠から寺への登山道がある

今も年間15万人の参拝者があり、年末から年始にかけては特に賑わいを見せる。かって寺からは瀬戸内海や宇和海が眺められたそうだが、現在は植林が伸びてきて視界が遮られつつある。標高660mの郷峠からは頂上出石寺に至る登山口があり、徒歩で30分あまり車で 5分ほどで寺の駐車場に達する。


                        駐車場から山門をくぐる

駐車場から石段を上り仁王門を潜ると、広い境内は三段に別れて堂塔伽藍が立ち並ぶ。堂塔伽藍は昭和16年の大火ですべて焼失し、現在の建物は昭和31年に復興したものだが、100 年以上経つと思うほど渋く、古様な佇まいを見せている。


                        山門を抜けると堂塔伽藍

寺伝によると養老二年(718) 作右衛門という猟師が、一頭の鹿を追ってこの山に来た。ところが突然全山鼓動して鹿は消え、岩が裂けその中から金色に光る仏像が現れた。猟師は堂宇を建て仏に仕えたのが寺の始まりとあり、寺は雲峰山出石寺と称していたが、弘法大師が巡行の際、この山から鉱石が出ることから山号を金山と改めたという。


                        本堂前から保内湾を望む

頂上の樹間からは眼下に保内湾が宇和海へと続き、その右肩に三崎半島が長く延びている。現在の寺の建物は仁王門、本坊、護摩堂、大師堂、本堂、復興塔などで、霊山の雰囲気が充分に醸し出されている。特に寺の中心となっている護摩堂は、70坪の総欅造りの檜の皮葺きという豪壮な建築で、鎌倉時代の様式を備えている。


                         堂塔伽藍が建ち並ぶ

本坊は銅板葺き二階建て述べ 500坪という壮大なもので、二階には百畳敷きの大広間があり、宿坊修養道場として使用されている。本堂前からの眺望は素晴らしく、南に南予の山並が手に取るように眺められる。奥に一段と高い山並は鬼ヶ城山系である。


           南に遠く鬼ヶ城山系                        東に大洲地方の山並

出石山は全山結晶片岩から成り、北側山腹にある鉱山跡は、明治43年から昭和20年頃まで稼動していた。三菱鉱業の出石鉱山の跡で、硫化銅石鉱が採掘されていた。出石寺の山号は、この鉱山の金山から来たのではないかと言われている。そんな歴史のある出石山を下って行った。そして次の目的地の御在所山へと向かう。

《コースタイム》 大洲インター 60分(車)→出石山
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