四国山岳紀行 No068-941124 牛ノ峰(うしのみね) 661m △3(豊須)
                           愛媛県伊予市/内子町 地図 中山(北西)  山岳紀行トップヘ


                      峠の地蔵堂と上灘からの牛ノ峰

牛ノ峰(661m) は伊予市と内子町の境に跨り、遠方から仰ぐと至って平坦な峰で牛の背のような形の山である。山頂から1.2キロ西方の尾根に「牛ノ峰地蔵堂」があり、信仰の山として昔から庶民の崇敬を集めてきた。牛ノ峰への登山コースは数箇所あるが、今回は伊予灘に面した予讃線上灘駅の南側から入る「林道牛ノ峰線」をつめる。


                        地蔵堂から伊予灘の眺望

奥にはなだらかなそれと判る牛ノ峰が横たわっている。駅から地蔵堂のある林道終点まで約 7.5キロである。地蔵堂に近い所で林道の補修工事中のため車は通行止めとなる。牛ノ峰への道を聞くとすぐ先の地蔵堂の所から峰伝いに道が付いているという。年配の人が、「寒いから焚き火に暖まって行かんかのう」と言うので暫らく暖を取らせてもらった。この地蔵尊に願い事をすると何事も聞き叶えられるという。


                     眼下に上灘漁港と北に伊予市方面

林道終点の地蔵堂広場からは、眼下に洋々たる伊予灘が湖水のように青く広がり、その奥にはかって伊予水軍の根拠地だった忽那諸島や芸予諸島が浮かぶ。手前には伊予市から松山市にかけての街並みが海岸線まで広がりいい眺めだ。杉の木立に囲まれた地蔵堂は立派な造りであり、内子側にも地蔵堂があって、かってこの峠を越えて行き来していた人々の安全を守り続けてきたようである。


                       平坦な人工林の中を進んで行く

ここから東に牛ノ峰頂上に至る登山道が延びており、なだらかな稜線の植林帯の中を30分ほどで頂上に達する。欝蒼とした人工林の中の単調な道は眺望も無く、変化に欠けるが反面歩きやすく、緩やかなアップダウンをしながら黙々と進んで行くのみである。頂上には石積みがあり祠が祀られていたのであろうか、その石積の土台だけが残っていた。


                         頂上の標識と三角点

側に三等三角点と山名標識があるのみで、人工林に囲まれて薄暗く眺望は無い。牛ノ峰地蔵は伝説によると千蔵院という山伏が海中から引き上げた石地地蔵を「山頂に運び祭るべし」というお告げを受けて牛ノ峰に祭られたという。満願成就のこの地蔵尊は霊験あらたかであるという。近年、近くにパラグライダー基地が設けられ「牛ノ峰パラグライダー場」として人気を集めている。眼下に伊予灘を眺めながらシーサイド公園までの滑空は素晴らしいに違いない。この地蔵尊に願い事をすると聞き叶えられるというので、無事に四国百山の登頂達成をお願いして晩秋の牛ノ峰を下って行った。そして次の目的地である出石山へと向かった。

《コースタイム》 上灘駅 30分(車)→地蔵堂 30分→頂上 25分→地蔵堂 25分(車)→上灘駅
          駐車場 地蔵堂広場 登山道 よく踏まれている 
          歩行時間 約 55分 難易度 1A345
ページの最初に戻る