四国山岳紀行 No062-941016 西黒森(にしくろもり) 1861m △無
                     愛媛県西条市/高知県いの町 地図 瓶ヶ森(南東)  山岳紀行トップヘ


          西側から見た西黒森                        東側から見た西黒森

西黒森(1861m) は瓶ヶ森の東側に位置する急峻な山である。隣に人気の瓶ヶ森を控えてその陰になり、不遇をかっている山であるが高度は劣らず、山頂からの眺望と豊富な植生は捨てたものではない。西黒森へは瓶ヶ森林道から登れば1 時間ほどで頂上に立つことができる。両側に小峰を従えて、いかにも厳つく険しそうに黒々とした山容で聳えている。


          西に石鎚山が聳える                        小峰を従えた西黒森

林道から登るのはいかにも近いので、東の自念子の頭を経由して登ることにした。自念子の頭を過ぎると西側に視界が広がる。瓶ヶ森の向こうに石鎚山や二ノ森が姿を現す。南西に岩黒山から筒上山、手箱山にかけての山塊が聳える。アップダウンを繰り返しながら稜線をつめて行く。眼前には西黒森が大きく聳えている。


                       眼前に瓶ヶ森と目指す西黒森

この辺りは標高1500m 位か、色とりどりの紅葉が目を楽しませてくれる。近いようでなかなか西黒森は近ずいて来ない。東側の谷を隔てて伊予富士、手前に東黒森が垣間見えている。幾つか小ピークを越えて行くと林道近くの鞍部に出る。眼下の笹原の中に神鳴池の窪地が見えている。いよいよ東黒森の懐に入って行くようになると、四国シラベの古木が多くなって深山に入った感じがしてくる。



         眼下に神鳴池が見えている                   瓶ヶ森とのコルにある道標

山肌が黒く見えるのはこのような針葉樹が多いせいだろうか。頂上辺りだけが笹に覆われて開けているようである。その開けた頂上が頭上に近ずいて来ると道は険しくなってくる。樹間から見える山岳眺望が絵のように美しい。山頂付近は黄色くなりかけた笹原の中に、コメツツじの紅葉が点在し、青空に映えて美しいコントラストを醸し出している。


         頂上直下にはシラベの植生                    ダケカンバの黄葉が映える

眼下に美しい山岳風景を眺望しながら、自念子の頭から 1 時間30分、最後の胸突きの急坂を登り切ると西黒森の頂上に出る。高知県嶺北ネイチャーハントの山名標識だけがある山頂で三角点は無い。誰も居ない山頂で思いっきり大声で万歳三唱をする。その声が瓶ヶ森に反射して山彦となって返って来た。縦走路を隔てて、つづら折れの登山道が瓶ヶ森の頂上に延びている。



         山頂付近はコメツツジが多い                    頂上には三角点がない

その瓶ヶ森が眼前に大きく背を比べるように聳えている。瓶ヶ森の男山の向こうに重なるように石鎚山が頭を覗かしている。頂上からの雄大な四国中央山地の眺望を楽しもう。東には先ほど越えてきた自念子の頭、続く東黒森の向こうに伊予富士、寒風山、その左側には笹ヶ峰の大きな山容、コルを越えて沓掛山と黒森山、コルの向こうに赤石山脈が連なる。


                       頂上から西側の瓶ヶ森を望む

冠山の右肩に大きなドームの顔を覗かしている平家平、西側の石鎚山から東の平家平まで、四国の尾根の銀座コースといわれる、縦走路に跨る山々が全部はっきり見えるのはここだけだろう。そんな雄大な眺望を満悦して西黒森を下って行った。

《コースタイム》自念子の頭東側のコル 30分→1669mピーク 20分→林道西黒森登山口 40分→
         西黒森頂上 30分→林道西黒森登山口 35分(林道歩き)→ 自念子の頭東側のコル
         駐車場 無 林道の路肩に 登山道 整備されている 
         歩行時間 約 2 時間30分 難易度 12B45
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