四国山岳紀行 No055-940830 黒森山(くろもりやま) 1017m △3(黒森)
                        高知県越知町/仁淀川町 地図 上土居(南東)  山岳紀行トップヘ


          寺村橋から見た黒森山                       雨ヶ森から見た黒森山

高知県越知町まで来ると奥に端正な形の黒々とした高い山が目に付く。越知町と仁淀川町との境に聳える黒森山(1017m) である。頂上には無線中継塔が建ち、その特微のある丸い山頂はどこからでもよく判る。それだけに山頂からの眺望はすばらしい。


         寺村橋から見た黒森山                       寺村トンネル南口から

山頂まで車道が延びており、登山道は仁淀川町の国道33号線の寺村トンネル南口から、急坂を上って集落を抜けて林道を進んで行く。頂上まで約11キロ、30分あまりで頂上に着く。寺村トンネルの南口は越知町との境に接し、トンネル入り口には寺村橋というバス停がある。


                         山頂の三等三角点

ここから南へ村道を200mほど行くと、集落に向かう折り返しの急坂を上って行く。これから向かう黒森山がどっしりとした山容で聳えている。集落を抜けて道は植林帯の中に入り、大きくつづら折れを繰り返しながら山頂に向かう。山頂近くになってくると視界が開けてくるが、道は急坂の折り返しとなって運転に注意しなければいけない。


                     山頂の中継施設と北に雨ヶ森を望む

山頂には中継塔が二基建ち、その奥に黒森山の標識と三等三角点がある。その上に古い祠が祀られていた。三角点付近の頂上からは周囲の木が大きくなって視界がかなり遮られてきた。木立の間から北に雨ヶ森が谷を隔てて聳えている。その右肩の奥に筒上山と手箱山が大きく立ちはだかる。


                    山頂から南西方面の眺望 中央に鳥形山

雨ヶ森の左奥には椿山が長い峰を横たえている。南西には眼下に仁淀川、その奥に明神山、鳥形山、不入山などが聳える。東の方向手前には五在所山、その向こうに鷲ヶ森、甑ヶ台、遠くに稲叢山と四国中央山地の山々が高く聳えている。頂上付近にはホソバシロヤマユリやヒヨドリバナ、アカソなどが風に揺らいでいた。


                     ホソバシロヤマユリとクロスジキアゲハ

黒森山は土佐の幕末の志士がこの山の峠を越えて、長州や京へ脱藩した歴史の山でもある。若い彼らはこの山に立ち、後にした故郷を思い、前方に聳える四国山地を眺めながら、生きて再び故郷へ帰ることがない心境はどんなものであったのだろうか。振り返ると丸い山頂をした黒森山が印象的だった。

《コースタイム》 寺村橋 30分(車)→頂上
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