四国山岳紀行 No048-940602 高城山(たかしろやま) 1632m △2(高城山)
                            徳島県那賀町/美馬市 地図 谷口(北東)  山岳紀行トップヘ


                        原生林に覆われた高城山

高城山(1632m) は剣山や雲早山に連なって屹立している。遠くから見ると麓から頂上に向かって谷が幾筋も刻まれ、峰が幾つも折り重なるように続き、それが一体となって山の姿を形成しており、誰もが登ることのできなかった難儀な山だったといわれている。しかし今この山は随分と登り易くなった。


                        スーパ林道への分岐点

剣山スーパー林道が出来て、この山の八合目辺りを通ったからである。登山口は国道 193号線から剣山スーパー林道を約8キロ入った所にある。登山口の手前にはファガスの森、高城山風景林キャンプ場がある。登山口からはブナやヒメシャラ、カエデなどの天然林が続き、野鳥のさえずりの絶えない中を行く。


          自然林の中を登って行く                      八合目にある登山口

林の中にはこの時期、シャクナゲやツツジの花が目を楽しませてくれる。野鳥のさえずりを聞きながら急な坂を登りつめると頂上に着く。登り始めて1時間足らず、難儀な険しい山だったというのは、昔の語り草のようになっていた。頂上は平になっていて三角点の側には、この山を極めた山の仲間の標識が幾つも立っていた。


                       林間に咲くウツギとシャクナゲ

頂上からは西側に天神丸や剣山が顔を覗かせている。東側には雲早山や遠くには徳島平野が霞んで見えていた。南側の尾根続きには石灰岩で出来た小ピークがあり、ここからの眺望も良い。石立山や甚吉森が遠くに連なり、その眺望は山に登る喜びを味わうのに充分であった。


                          頂上の二等三角点

山頂一帯はこの山を覆うブナやイタヤカエデの天然林が見事で、見上げると吸い込まれそうな新緑の中に、小鳥のさえずりが絶え間なく響いて、この山の深さを物語っていた。高城山は昔は高くて白い山と言ったという。雪の積もった冬の姿が素晴らしいためらしい。この静まり返ったブナの林が真っ白に雪を纏った姿は美しいに違いない。


                        山頂から剣山方面を望む

誰もが容易に登れるようになった高城山ではあるが、この美しい自然を壊すことなく、心がけてほしいと思いながら高城山を下って行った。その後、山頂近くに四国では西の明神山に次ぐ二つ目の雨量観測レーダが平成12年に設けられている。

《コースタイム》 登山口 50分→頂上 40分→登山口  登山道 よく踏まれている
          駐車場 登山口 歩行時間 約 1 時間30分 難易度 1A345
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