四国山岳紀行 No039-931011 矢筈山(やはずやま) 1849m △2(矢筈山)
                       徳島県三好市/つるぎ町 地図 阿波中津(南東)  山岳紀行トップヘ


          落合峠から見た矢筈山(左奥)                     落合峠からの登山口

徳島県の東祖谷山にある標高1520M の落合峠からは、東にサガリ禿山と並んで矢筈山(1848M) が大きな山容で聳えている。祖谷山塊の盟主として遠くからでも目立つ山である。矢筈山へのコースは幾つかあるが、今回は最も利用されている落合峠から登ることにした。落合峠に車を停めると、そこはもう矢筈山への登山口だ。ここから東へ笹原の中を約2時間30分の行程である。


        落ち合い峠が下の方にになっていく             三嶺から天狗塚の山並が聳える

笹原の中の案外きつい登りであるが、反面どんどん高度を稼いで行き、みるみる落合峠が下の方になって行く。落合峠を挟んで西に落禿山が大きく聳え、一筋の登山道が山頂に向かって延びているのが見える。南側は土佐矢筈山、天狗塚、西熊山、三嶺の山並みが高く聳える。手前にはサガリ禿山が大きく迫って来る。稜線に取り付き胸元まで茂る笹原の中を幾つかピークを越えながら、ウラジロモミの林に入り暫らく行くと、木の枝に掴まらなければいけないような急坂の第一峰の登りにかかる。途中に色付いたドウダンツツジの紅葉が疲れを癒してくれる。


             モミと笹の茂る登山道                       ドウダンツツジの紅葉

第一峰の急坂を登りつめてサガリ禿山への分岐を過ぎると、矢筈山 0.8キロの標識があり、前方に木の間越しに矢筈山の山頂が見えて来る。ここから第一峰の北側を巻きながら深い笹原の中を進んで行く。登山道はすっかり笹に覆われて足元が見えない箇所が多くあり、気をつけて進まなければいけない。この辺りダケカンバやウチワカエデなどの大きな木々の黄葉が青空に映えて美しい。


           足元が見えない笹の中の道                ダケカンバの黄葉が映える

第一峰と第二峰のコルに着くと、東に剣山と次郎笈の雄峰が目に飛び込んでくる。この辺りから第二峰のきつい登りにかかるが、付近一帯はいまドウダンツツジやカエデなど紅葉が真っ最中で、青空とのコントラストが美しく映えて抜けるように美しい。高度が上がるにつれ展望が一段と開けてくる。南東に剣山系、西に落禿山と前烏帽子山の間に、遠く石鎚山系が雲の上に浮かんでいる。


           コル付近は紅葉の真っ最中                東の雄剣山が一段と高く

南には眼前にサガリ禿山その左肩の向こうに、土佐矢筈山、天狗塚から三嶺、続く高ノ瀬から剣山に至る山並が続く。その手前に塔ノ丸が長い峰を横たえている。頂上直下には高さ10M ほどの大きな岩があり、その岩の上からの眺望も素晴らしいが、転落しないよう注意を要するのであまりお勧めできない。落合峠から2時間30分かかってやっと矢筈山1849.5M の山頂に着く。


          矢筈岩の巨大な岩塊が佇む               雲の上には石鎚山系が浮かぶ

山頂にはミツバツツジの群落があり、今まで見えなかった北側の眺望が開けて 360度の眺望が展開する。吉野川の向こうに阿讃山脈の山並が横たわり、遠く瀬戸内海を隔てて中国地方の山並までもが霞んで見えている。そして手前には風呂塔、日の丸山の下に松尾ダム湖が青く光る。その手前に烏帽子山、奥に中津山と国見山、遠く雲の上に石鎚山系が浮かぶ。


           矢筈岩から見た矢筈山頂                     下山する正面はサガリ禿山

南に目を移せば土佐矢筈山、天狗塚から三嶺の山塊、続く剣山への山並の向こうに石立山が頭を覗かせている。東には次郎笈と剣山が一段と高く聳え、遠くに天神丸や高城山などの山々が続いている。さすがにこの高さからの眺望は申し分ない。雄大な眺望を満悦して眼下に見える落合峠を目指して下山して行く。振り返ると紅葉で赤く染まった矢筈山が印象的であった。

《コースタイム》 落合峠 1時間30分→サガリ禿山分岐 15分→コル 40分→矢筈岩 10分→山頂 5分
          →矢筈岩 30分→コル 15分→サガリ禿山分岐 1時間15分→落合峠
          登山道 よく踏まれているが難路あり 歩行時間 約4時間40分 難易度 12B45
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