四国山岳紀行 No032-930507 笹ヶ峰(ささがみね) 1131m △3(国見山)
                           高知県南国市/土佐町 地図 田井(南西)   山岳紀行トップヘ


           国道R439から見た笹ヶ峰                土佐町高須にある県道脇の道標

笹ヶ峰という山は四国に三つあり、何れも高知県に属している。一番高い笹ヶ峰は西条市といの町本川の境にある笹ヶ峰で、続いてこの笹ヶ峰である。何れも山頂に笹が多いのでこの名前が付けられたのだろう。ここは国道 439号線、土佐町から土佐山村、高知市へ地蔵寺川に合流する、美しい流れの相川川に沿って県道高知本山線に入る。正面にはどっしりとした笹ヶ峰の稜線が見えている。県道を3キロ余り走ると左手に樫山地区に入る坂道の入り口には自然石の碑があり、側には笹ヶ峰と記された道標がある。


          飛散まじかのフキノトウの綿毛                   登り始めは植林帯の中を行く

坂道を進んで行くとほどなく段々畑の広がる台地区に着く。水田には田植えの準備が始り、民家の庭には鯉幟りが泳いでのどかな風景が広がる。台地区から登山口まで鍋割林道が延びており、両側には酪農組合の放牧場が広がる。林道はほどなく舗装が切れて植林地帯に入る。分岐点には笹ヶ峰への道標があって判りよい。道端には開花の終わったフキノトウが白い綿毛を付けて新緑に映える。案内板に従い人工林の中の林道を4キロほど詰めると、登山口のある林道の終点に着く。


             林床のツクバネソウ                   稜線に多いタチツボスミレ

周囲にはヒノキやスギの人工林が欝蒼と茂り、そんな中を登山道はじぐざぐと登って行く。林床にはツクバネソウ、ミヤマカタバミなどが可憐な花を咲かせている。やがて道は人工林から自然林に変わると稜線は近い。トサノミツバツツジがピンクの花を賑やかに付けて目を楽しませてくれる。登山口から500m程で尾根筋に出る。ここは十字路となっており真直ぐ進めば土佐山村(現高知市に編入)への下りとなる。いわゆる昔の嶺南嶺北を結ぶ峠道である。笹ヶ峰山頂へは左にコースを取り稜線道を東に進んで行く。


         スズタケと権木のトンネルの稜線               咲き誇るトサノミツバツツジ

尾根筋は権木とスズ竹が欝蒼と茂り、そのトンネルの中を進む。暫らく行くと北側に見晴らしの良い岩場がある。その岩場に咲いているミツバツツジやヒカゲツツジが周囲の風景に映える。ここからは眼下に今登って来たルートや嶺北の山並が見渡せる。標高1000m 付近はいま新緑が始ったばかりで、木々は一斉に芽吹き始め、瑞々しい萌黄色で山を染めている。


            新緑萌える1000m付近                     岩場からの四国山地の眺望

ここからは白髪山、工石山など予土国境へと続く山々が幾重にも連なり、四国中央部の雄大な山並を眺めていると、山の少し開けた所を開墾して道路をつけて、不便な山道を歩いて山越えして来た、昔の人々の生活が見えるようである。岩場から更に尾根筋を500m程進むとこの山の頂上に出る。頂上の岩の上には小さな祠が祀ってあり、その東側には三等三角点がある。


            頂上の岩場に祀られた祠                  ミツバツツジとヒカゲツツジの競演

ここから南側を見ると高知平野や太平洋が一望でき、浦戸湾が鈍く光る。北を見ると早明浦ダムが見えている。尾根筋や頂上付近にはトサノミツバツツジが満開で目を楽しませてくれる。頂上のすぐ南側には広場があり、ここは昔お宮があったそうでその跡地だろう。


        寺の跡地といわれる頂上南側の広場                一面のコクマザサが覆う林床

横の林の中に入ると背の低いクマザサが密生して、林床に笹の絨毯を醸し出している。この辺りも一昨年の台風の影響で、倒木の残骸が無残にあちこちに見られるが、美しく咲き誇るミツバツツジやヒカゲツツジの花が充分にこの山を楽しませてくれた。

《コースタイム》 県道 30分(車)→登山口 15分→峠15分→岩場 10分→頂上 20分→峠 10分→登山口
          20分(車)→県道  歩行時間 約1時間10分 難易度 1A345
          駐車場 登山口広場 登山道 整備されている
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