四国山岳紀行 No038-930926 稲叢山(いなむらやま) 1506m △2(稲村ヶ台)
                         高知県土佐町/いの町 地図 日比原(北東)  山岳紀行トップヘ


                        ダム湖から見た稲叢山

ほぼ四国の中央に位置する稲叢山(1506M) に大豊インターを下りて、いの町本川から土佐町に通じる、国道 439号線から早明浦ダムを経て、大川村小松から黒丸への県道を瀬戸川沿いに走る。黒丸を過ぎて10キロあまり深い谷川沿いに行くと、石積堤防のある稲村ダムに着く。


                          ダム湖と登山口

ここは標高 1130Mで稲村ダムは高さ88Mの石積み重量式ダムで、約2.5平方キロメートルの面積があり、大橋ダムより揚水して最大60万キロワットの電力を発電している。青く水を湛えた稲村ダム湖の奥に聳える稲叢山が目に飛び込んでくる。私達はダム湖の側から稲叢山を目指す。


        送電鉄塔が峰越えしている                     水を湛えた稲村ダム湖

登山道は送電線鉄塔巡視路となっており、伐採された跡の明るい尾根道を登って行く。眼下に青く水を湛えたダム湖の全容が見渡せる。ダム湖を眼下に見ながら送電線の鉄塔の下を潜り、登山道は尾根肩を右へ大きくカーブして前山をトラバースして行く。


                       前山をトラバースして行く

ゴョウツツジやシロモジなどの林の中に入り、小さなコルに出て稲村トンネル南口よりのコースと合流すると、そこから頂上まで稜線伝いに進んで行くようになる。ツツジや権木の多い稜線道からヒノキとシャクナゲの茂る斜面を駆け上がると、視界が開けた岩峰の頂上に飛び出す。


                        山頂からの眺望は第一級

狭い山頂には二等三角点と嶺北ネイチャーハントの山名標識があり、祠が祀られている。眺望は第一級で眼下に大橋ダム湖が光り、360度の眺望が展開する。北側には笹ヶ峰から寒風山、伊予富士、瓶ヶ森、石鎚山、岩黒山から筒上山、手箱山にかけての脊梁の山並、西に目を転ずれば奥に大川峰の山並み、レーダーのある明神山、奥に四国カルストの山並が続く。



                       眼下に大橋ダムと脊梁山脈

山頂がカットされた鳥形山、不入山の向こうに土佐の西南部の山並がどこまでも続いている。南には重なる山々の果てに太平洋が鈍く霞む。東には峰続きの西門山の向こうに、白髪山や工石山など見飽きたらない眺望である。頂上は岩盤になっており、西側は30M ほどの絶壁になっている。ホールドの練習にはもってこいの岩場である。


           山頂西側の断崖                           アサマリンドウ

稲叢山の名前は定かでないが、昔山頂に稲に似た草の穂が靡いていたのでこのような名前が付けられたともいう。またこの山には平家伝説がある。 800年の昔、壇ノ浦から落ち延びてきた幼い安徳天皇を擁した平家一門が平家平から越裏門に向かい、しばらくこの山に滞在され、その後越智町の横倉山の方へ向かったというのである。


          石積重量式稲村ダム                        稲叢山山頂にて

そんな平家伝説も残す稲叢山、足元を見るとアサマリンドウの青い花が風に揺れていた。この季節の秋の草花が私達の目を楽しませてくれる。山頂からの雄大な眺望を楽しんで、稲村ダム湖を眼下に見ながら眺望と伝説の稲叢山を下山していった。

《コースタイム》 ダム湖登山口 1時間→分岐 30分→頂上 20分→分岐 40分→ダム湖登山口
          歩行時間 約2時間30分 難易度 1A345 稜線道はよく踏まれている       
          駐車場 登山口にあり 登山道 分岐までは保線道として整備されている 
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