四国山岳紀行 No014-900522 四国カルスト(しこくカルスト) 1456m △2(丸山)
            愛媛県久万高原町/高知県仁淀川町/津野町 地図 越知面(北東)  山岳紀行トップヘ


                      大川峰の放牧場から見た石鎚山系

「石鎚を背にして蒼き高原に、ひばりさえずり牛遊ぶ」 五月下旬私達は撮影のため四国カルストに向かう。ここは標高1500m の大川峰である。最高峰1562m の笠取山山頂一帯は、いまミツバツツジの美しい季節でもある。高原の牧場には牛が群れて背景の山岳美と相まって、美しい風景を醸し出している。


                       笠取山のツルギミツバツツジ

山頂一帯に咲き誇るミツバツツジは青空に映え、いっそうその美を極めている。笠取山での撮影を終え私達は伊豆ヶ谷のブナ林の撮影に向かう。高原の空は青く澄みわたり、新緑が柔らかい初夏の光に一層映える。ブナ林の撮影を終えて私達は地芳峠を越え、次の撮影地である天狗高原に向かう。



                        新緑の伊豆ヶ谷ブナ林

天狗高原は四国で随一の石灰岩の露出した高原である。放牧された牛がのどかに草を啄ばんでいるのが目に付く。ここは天狗高原の中央にある姫鶴平、北には先ほど登って来た大川峰が谷を隔てて大きく横たわり、東側には明神山が大きな山容を見せている。



                          天狗高原の姫鶴平

天狗高原から尾根伝いに地芳峠を過ぎ、西側に大きく肩を張っているのが大野ヶ原高原である。高原の盆地にはサイロのある牧歌的な風景が広がる。明治時代の末期、大野ヶ原は旧陸軍の演習地で、第二次大戦中は軍馬の放牧地であった。そして戦後直後から入植が始った開拓地でもある。



                         大野ヶ原高原開拓地

こうして見るとのどかな風景ではあるが、またこれは反対に開拓民たちが戦ってきた険しい風景でもある。積雪1メートルを越すこの辺りの冬は、相当厳しい自然環境であったに違いない。車道の終点から10分あまり登ると尾根に出る。ここは「源氏ヶ駄場」尾根といっても草原とドリーネの台地がどこまでも続いている。


                       ドリーネの点在する源氏ヶ駄馬

それはまるで草原に羊の群れが遊んでいるように見える。南側は深く谷に落ち込み、その向こうには土佐の山並がどこまでも続いている。澄み切った空気と空、その下にどこまでも続く広大な風景は、まるで外国の風景を思わせるようであった。

《コースタイム》 美川御三戸 40分(車)→笠取山登山口 20分→笠取山 15分→登山口 10分(車)→
          伊豆ヶ谷ブナ林 1時間(車)→地芳峠 10分(車)→姫鶴平 10分(車)→天狗荘
          20分(車)→地芳峠 20分(車)→大野ヶ原 15分→源氏ヶ駄場 10分→大野ヶ原
          1時間30分(車)→美川御三戸
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