四国山岳紀行 No009-891018 筒上山(つつじょうざん) 1860m △3(筒城山)
           愛媛県久万高原町/高知県仁淀川町/いの町 地図 筒上山(北西)   山岳紀行トップヘ


         岩黒山から見た筒上山                       手箱越えからの筒上山

10月中旬1500m 付近の山肌は紅葉の真最中である。土小屋から岩黒山の山腹を巻くようにして筒上山に向かう。ブナやカエデなどの紅葉が私達の目を楽しませてくれる。抜けるような紺碧の空に紅葉が映える。その間から垣間見える石鎚山は瀬戸内側から見た姿とは異なり、先の尖った鋭鋒で聳えている。


           丸滝からの石鎚山                        黄葉盛りののブナ林

ここから筒上山までは約2時間余りのコースであるが、撮影をしながら行くので3時間余りはかかるだろう。丸滝小屋付近からは眺望が開けて、谷を隔てて聳える石鎚山の姿が素晴らしい。撮影を続けながら1時間余り、道脇にに咲く可憐なリンドウの花が疲れを癒してくれる。丸滝山の崖の頂には丸瀧蔵王大権現が祀られている。


          爽やかな花色のリンドウ                     そそり立つ丸滝山の断崖

周辺にはドウダンツツジの紅葉が素晴らしい。大峰宗丸滝小屋を過ぎて道は下りとなり、ここからは眼前に目指す筒上山が大きく見えている。急坂を下ると所々に鉄橋の架かった緩い水平道が暫らく続く。この辺りからは原生林の中を進んで行くようになる。原生林は一層深くなり深山の気配が漂う。


                       ドウダンツツジの紅葉と原生林

急坂を登り詰めると視界が開け、大峰宗道場のある石垣の下に出る。ここからは東に視界が広がり、瓶ヶ森などの山並が手に取るように見えている。石垣下の広場にはミヤマハハコグサが群落をつくっている。手箱越えに出ると大宗道場が垣根に囲まれて建っている。ここから南へ行けば手箱山へのコースが続いており、北側には筒上山のドームが覆い被さるように聳えている。


         ホソバヤマハハコの群落                      きつい頂上直下の登り道


                       ドームの頂上直下は鎖場がある

筒上山大権現の鳥居を潜って石段道が延びている。その石段を喘ぎながら登り詰めると、そこには50m ほどの岩場にかけられた鎖場の難所が待っていた。カメラと三脚を片手に急な鎖場を一歩一歩登り詰めると、笹原の中にコメツツジの紅葉した台地に出た。視界は一気に開けて手箱山の稜線が南に延びている。


                      台地に出ると南に手箱山が近くに

黄色くなった笹原に紅褐色のコメツツジの点在する中を進んで行く。その中に立つ大きなシラベの白骨樹が印象的だ。眼下には南四国の重畳たる山並がどこまでも続いている。北側は石鎚山から堂ヶ森にかけての山塊が聳える。東側は瓶ヶ森から続く脊梁の山々が東に延びて、遠くには剣山系が霞んでいる。


                        三角点より石鎚山方面と北峰

筒上山の頂上一帯は笹に覆われていて、二つのピークから成っている。どちらにも祠が祀られていて、南側のピークには三等三角点がある。高度が高く周囲に遮る物がないので 360度の展望である。この山の山名は昔躑躅王(つつじおう)権現が祀られていたといわれ、この山は躑躅尾(つつじお)とも呼ばれていたという。それが訛って筒上山となったとか。山全体は修験僧の道場らしく、点在する岩場には信仰の対象とした小さな祠が祀られている。山頂からの素晴らしい眺望をカメラに収め、往路を下山して行った。 夏の筒上山へ

《コースタイム》 土小屋登山口 1時間→丸滝小屋 1時間30分→手箱越え 10分→鎖場 20分→
          筒上山 15分→手箱越え 55分→丸滝小屋 50分→土小屋駐車場
          歩行時間 約5時間 難易度 12B45
          駐車場 土小屋駐車場に約150台 登山道 整備されている 
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