四国山岳紀行 No006-890527 高縄山(たかなわさん) 986m △1(高縄山)
                             愛媛県松山市 地図 伊予北条(南東)  山岳紀行トップヘ


                        ブナ林の茂る山頂付近

松山市街から東北へ25キロ、北条の南東15キロに位置する高縄山(986m)は、信仰の山として地元の人々に親しまれている。この山は頂上直下まで車道が3ルートもあり、それだけに馴染まれた山であろう。コースは北条からのルート、鈍川からのルート、東川からのルートがあり、東川からのルートは舗装されていて走りよい。


                         森林に囲まれた高縄寺

頂上直下には古木の森林に囲まれた高縄寺がある。約1300年前の天智天皇の頃、地元の越智氏累代の祈願所として、山腹の横谷村に創設されたが焼失、天文元年(1532)河野通信氏がこの山に再建した。現在は風早八十八ヶ所12番札所、伊予十観音霊場のひとつとして知られる。周辺には千手杉や千人杉などの老樹が茂り、歴史の古さを物語っている。


                         本堂の上にある千手杉

この寺の本尊は千手観音で、何事も上達できますようにと、願い事が書かれた絵馬が沢山供えられている。平安後期の作と推定されている十一面千手観音立像が歴史を感じさせる。また境内には枝垂桜があり、開花時には目を楽しませてくれる。本堂の上の千手杉は途中から枝が数十本に分岐して、異様な姿をしている。


                       ブナやカエデの茂る天神ヶ森

山頂付近一帯は天神ヶ森といわれ、伊予水軍の河野氏が城を築き、永代に渡って道前道後を支配したという。残る面影は山頂付近の高縄寺だけである。この付近は環境保全林として遊歩道が設けられ、木々には小鳥の巣箱が掛けられている。青空に映えるブナやカエデの新緑が目に染みるようである。


                       中継塔の下に祠と三角点がある

また山頂一帯に30ヘクタールに渡りブナの原生林があり、ブナは1000m 以上の高山に自生するが、その意味でも貴重な植生といえる。このブナ林の見所は新緑の頃と秋の黄葉の頃がベストである。遊歩道を登り切ると無線中継塔のある山頂に着く。頂上には中継塔の側に一等三角点と高縄大権現の祠がある。


                          石ケ峠からの眺望

眺望は利かないが、施設の階段を登って展望台に立つと眺望が開け、南西側に松山方面の道後平野、北西側に北条の街並、瀬戸内海の多島美が広がり、南東側には道前方面の奥に石鎚山が望める。また車道が交わる石ヶ峠付近からは、眼下に北条の街並とその向こうに広がる瀬戸内海に浮かぶ多島美が素晴らしい。近くにブナ林のある山、春の新緑、秋の紅葉と四季を通して手軽に登れる高縄山である。

《コースタイム》 奥道後 40分(車)→石ヶ峠 5分(車)→高縄寺 20分→山頂 15分→高縄寺
          駐車場 高縄寺 登山道 整備されている 歩行時間 約35分 難易度 @2345
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